インターネットの普及で、バスケットボール関係の映像が、あらゆる角度でみることが出来ます。
その中に、練習風景なども多くあります。
私はいつも思うのですが、その練習風景は、練習メニューの紹介が主で、その中の苦しさや厳しさまではなかなか伝わってきません。
だれが撮影しても、おそらくそうなるでしょう。
練習風景の映像ですから。
それは、それでいいのですが、先日放送されたベアーズの映像ですが、多くの方からコメントをいただきました。
その大半が、子どもたちの「汗」の印象でした。
汗がダラダラ流れていることです。
私は、それを当たり前として何も思っていなかったのですが、多くの人が、汗がダラダラ流れることを最近みたことがないようです。
先日も、ベアーズの練習を見学に来たある指導者の方が言った言葉があります。
「佐野さんが教えてる子達は、息を切らして走っていますね。」
このことも練習をしているのですから「当たり前」のことでしょうが、最近息を切らすことをみたことがないと言われていました。
スポーツは、まずは体力でしょう。
裏を返せば、ほとんどの指導は、技術指導であって、基本的な体力的なことはないのかもしれません。
…でも、体力的なトレーニングは、辛く苦しく面白くないものです。
ほとんどの子どもたちが嫌う練習の一つでしょう。
だからこそ、この部分を毎日トレーニングすれば、相当な力の差となっていくことは間違いありません。
せっかくの夏なので、もっともっと汗をダラダラ流れるくらいの練習をしましょう。
*熱中症には気をつけながら…。
夕方、ベアーズOBの保護者から携帯がありました。
息子さんが、高2で国体選手に選ばれたということでした。
長年、ベアーズに子どもを預け続けた保護者として、お礼の内容と近況報告と現在の高校バスケットの現状(保護者目線)などを話してくれました。
内容は、いろいろでしたが、ポイントは、「子どもが育つのは保護者の問題」が大半ではないかということを最終的に話しました。
最後に、息子さんにおめでとうと伝えてくださいで、切りました。
熊本はかつて、相当なレベルだったことがあります。
特に男子の方は、ある程度から先伸びせず、どちらかというと後退している感じもあります。
さて、どういう指導が今後子どもたちを伸ばすのでしょうか?
私は、私の指導方針を信じ、貫いていきます。
おそらく変化していくのは、保護者の気質でしょう。
そして、その保護者の気質の変化にともない、子どもも右へ倣いとなっていくでしょう。
それでも、今まで、ベアーズで育った子達と同じように、指導し続けたいと思います。
何かを始めるときに、一緒に数人が始めたら、スタートラインが一緒のような感じがします。
果たして、どうでしょうか?
ある者は、毎日ランニングをしていた子。
ある者は、食っちゃ寝ばかりしていた子。
どちらが有利でしょうか?
また、食っちゃ寝ばかりしていた子が、これでは駄目だと気づき、他の人に追いつくためには、通常の練習とは別に自主練習をしようと決め、それから毎日はじめたとしたら…。
自分をみつめ、他人を認め、自分を評価し、自分に挑戦する。
なにかをきっかけに頑張ることは、とてもいいことだと思います。
スタートラインが、単に同じことはじめる時点が同じだけで、それまでの生活がどうだったのかで変わることもあるし、そのスタートラインをきっかけで、変ることもあります。
なんにせよ、頑張ることをはじめることは、いいことです。
夏休みもその頑張るきっかけ作りとなり、さらには、頑張った夏休みとなることを期待します。
時の流れとして、やがて夏休みが終わり、二学期というスタートラインがはじまります。
そのスタートラインでは、夏休みに頑張った自分で立ってください。
4日、4年生大会に参加しました。
裏話を少しだけ…。
この大会の参加の募集があり、トライアンフが誘われました。
実は、この話を私が聞き、トライアンフの代表であるRさんに連絡しました。
そのときに、コーチングリーダーである私は、大会参加をしたくないと話しました。
なぜなら、練習をしていないからです。
大会は、点数の勝ち負けはいいのですが、自己勝利を目指したかったからです。
なんのことかといえば、まず大会参加にあたり、目標をたてます。
その目標にむかって練習をします。
その目標が達成すれば、自己勝利だし、出来なければ負けです。
この考え方によって、次への気持ちが高まり、練習に頑張ることができるようにできれば、試合に点数で勝っても負けても、自己成長ができるからです。
私は、いままでそうやって、子どもたちを育ててきましたし、子どもたちも育ってくれました。
しかし、今回は、時間の関係で目標をたてて練習することができないから、大会参加をしたくないといいました。
トライアンフ代表のRさんは、その逆を勧めてきました。
つまり、大会参加をすることによって、練習の大切さを教える場としたらどうかということです。
私はトライアンフでは雇われコーチなので(笑)、Rさんには意見は言いますが、最終決定には従います。
…ということで、参加することにし、それでもできる限りのテーマをあたえました。
走ること、声を出すこと、ディフェンスを頑張ること。ボールをもったら逃げないこと…です。
結果、自己勝利ができました。
思ったよりよかったのです。
特に、逃げないのところは、何度失敗しても立ち向かう姿勢が、全員にみえました。(笑)
でも、最初っからできたわけではありません。
1ピリオド毎に、徐々によくなりました。
「逃げたらださんけんね!」の言葉は、子どもたちを頑張れさせたようです。
今後の練習が、楽しみになりました。(笑)
昨日と今日で、体験見学者が、男の子ばかり数名きました。
できるだけ、甘いことを言わず、どれだけベアーズがきつく辛い練習をしてるのかを説明し、体験してもらいます。
今までの全ての子がそうですが、ベアーズの練習はキツイと言います。
また、見学していた保護者も、「明日は足がこわるバイ。」と言います。
当たり前です、練習ですから…。
少しきつくて楽しい練習が、一番、スクールとしてのうけはいいんでしょうが、そんなのは、レクレーションに毛がはえたようなようなものです。
理論に従って、基本を積み重ねた練習でキツイものが、真の練習です。
しかし、ベアーズの子達は、体力がずいぶんつきました。
まだまだ、私からしたら不十分ですが、こうやって体験にくるこたちと比べたら、最後まで走りきれてます。
また、体験の子達に練習の説明をするので、ベアーズの子達は、説明の間は休めることになります。…ので、ベアーズの子達は、この二日間の練習は、「楽」だったかもしれません。(笑)
さて、何人の子が、ベアーズに入って挑戦するでしょうか。
私が最初にバスケットボール塾を始めたときに、塾生の人数は、16名と思っていました。(前後があるので最大20名)
これが、私が指導する人数のマックスで、それ以上になると細かな指導が行き届かないと思っていたからです。
なぜ思えるのかは、指導の方針があり、子どもたちご練習の項目の内容をキチンと覚えることができる期間だとかのプログラムがあるからです。(もちろん、能力の高い子ばかり集まれば、多少前後が、一般的にです)
なので、あちこちのスクールで人数を制限なしにスクール生を受け入れてることは、どれだけ細かに指導されるのかが興味があります。
この興味は、私が指導者としてそれだけの人数を受け入れられない指導法より、とてもいい指導方法があり、私の勉強不足かということで、勉強してみたいための興味です。
また、細かな指導ということも、意味合いはそれぞれのスクールの考え方で解釈が違うでしょうから、その解釈を理解するためにも、興味があります。
さて、ベアーズでの細かな指導の中で、「忍耐力」「体力」を養うための指導があります。
細か…というと逆に語弊があるかもしれませんが…。
「とにかく、やらせる」ことです。
「とにかく、やらせる」わけですから、指導もなにもないかもしれませんが、やらせてるうちに、いろいろな違和感を見つけ、指導します。
その指導の基準は、そのこたちのマックスの状態でも勝てない相手を相手にしたときの状態です。
このことを乗り越えるための練習ほど辛くきついことはありません。
なぜなら、今の状態から、少し上のレベルを想定し練習し、それが出来るようになったら、その出来るようになった自分より上のレベルと戦うことになるからです。
しかも、相手は、現実には目の前にいないのですから。
でも、このことが出来るようになると、練習相手は無限大に広がります。
極端に言えば、NBA選手が目の前にいることを想定してもいいのですからね。
そして、このことを繰り返すうちに、そうとうな「忍耐力」「体力」がついてきます。
ベアーズを卒業した子達は、もともとの自分の姿よりは確実に二まわりは大きくなってくれます。
例えば、通知表が最初に1なら、3,4に。最初に3ならば5に。
本当に、こういう例もあります。
体育の通知表が、平均2だった子が、4になったことがあります。
勉強が200人中後ろからベスト5の子が100番内になったりしたことがあります。
人数制限でベアーズの中で頑張ることを感じてもらえたら、幸いです。
昨日の夜、ベアーズOB保護者が、息子がでた試合の戦評をもってこられました。
九州学院対北陸です。
メンバーをみると、私がベアーズに誘った子が九州学院にも北陸にも数人います。
みんなそれぞれの立場で頑張っているようです。
私の勝手な思い込みですが、あのときベアーズにくれば、もっと上のステージのポジションにいたと思っています。
その証が、ベアーズのOBです。
当時のバスケットのレベルでは、一番低かったはずですが、二年生ながら、チームでの信頼は相当なもののようです。
確かに、公式戦での経験は、部活とは雲泥の差ですが、高校でバスケットをする気持ちのスキルはできていると思います。
バスケットを頑張ることが、人生を頑張ることに結びつければ幸いです。
立場上、子ども(我が子、我が子でないにかかわらず)を指導している保護者の方たちが、そこそこいます。
バスケットを指導していたり、野球であったり、また、家庭内においてもバーベキューであったり…。
子どもに、なにかを教えるという立場の人です。
そういう人は、意外と「勉強」のことに対しては指導できないことが多いのではないのでしょうか?
逆に言えば、子どもが多少でも「楽しい」と感じることのできるものにたいしては、結構いい指導をされてますが、こと「勉強」という一般的に楽しくないことに対しての指導はどうでしょうか?
私は、楽しいことだけを指導する指導者でなく、人生で、苦しくても頑張らないといけないことまで含めて指導している指導者を尊敬します。
一番多く聞く言い訳は、「勉強は本人次第だから…」です。
その本人が、ちゃんとしてれば言わなくてもいいでしょうが…。
指導している内容と同じくらいは、最低、勉強やそのほかについても指導してこそ指導者ではないでしょうか?
私もなかなか完璧にはできてませんが、常に目指していきたいと思います。
大会が終わり、中学三年生は、次の目標(高校受験)に向かいます。
昨日の夜、Sを呼び出し、説教を…。
内容は、ベアーズでの中学バスケットに対して、いろんなことがあったけど、過ぎてしまえば短かったということを確認し、夏休みの勉強期間もあっというまに過ぎてしまうことを認識してもらいました。
私の好きなミュージシャンに故柳ジョージさんがいますが、その曲の詞に「気取っても酔いどれても、時は過ぎていく…」という言葉があります。
この夏休みをどのように過ごすかで、人生の大半が決まっていくくらいの覚悟の中で、時間を使ってください。
一夜明けて、たまった仕事をこなしつつ、今日の夕方のテレビの件で、あちこちからメールや携帯があり、てんやわんやの一日でした。
バスケット仲間や先輩や後輩、そして子どもたち、保護者たち、OB関係、バスケットを通じた人の輪をすごく感じた大会でした。
特に、今大会の成功には、審判の手伝いにだけに来ていただいた、多くの公認の方。
遠くは、福岡や久留米、鹿児島、県内であっても遠方より集まってくださった審判員の方たちにはとても感謝します。
また、OBやOGたちの手伝いは、後輩たちへの思いがとても感じられます。
私の言い方がきつかったのか、試験中にもかかわらず、無理やり協力させられた者もいるようですが…。(苦笑)
特別多くの審判代のお支払いはできないものの、完全ボランティアの気持ちで参加していただきました。
あらためて、御礼申し上げます。
ありがとうございました。