私の学生時代は、フォークソングが流行り、ギター一つでプロになれました。
なれたといっても、ほんの一部の人で、なかなかなれるものではありません。
そのころ、ヤマハのポピュラーソングコンテスト、いわゆる「ポプコン」があり、そこでグランプリをとるとメジャーデビューが約束されていた感じがありました。
また、各自でレコード会社にデモテープを持ち込み、自分を売り込んで、メジャーデビューの夢をもぎとろうと、若者が一生懸命に音楽をしていました。
でも、メジャーになるのはほんの一握りです。
私の卒業した大学は、「チャゲ&飛鳥」の母校で、結構、まわりは音楽をしていました。
学園祭とかも、バンドが沢山出て、オーディションのようでした。
私の知人も、ミュージシャンを目指し、私も応援していました。
なので、少し上手だからとか、ルックスがいいとか、声がいいとか…のレベルでは、プロは難しいということです。
それでも、夢を追い、音楽一筋に頑張る人もいました。
そして、ほとんどの場合が、不幸の道へと歩いていくことになりました。
好きなことで、将来を夢を見て頑張ることは、とてもいいことだと思います。
それは、かなりのリスクもあるということです。
30過ぎても親から仕送りをもらい、音楽の道をあきらめないで頑張っていた人も、今はどこで何をしているのかわかりません。
こんな人は、多くいます。
私は、夢を追いかけたばっかりに多くの不幸をみてきました。
もちろん、夢を追いかける頑張りによって、夢はやぶれても、その頑張りを応用し、今の生活を一生懸命に生き抜いている人もいます。
この点が、一生懸命に頑張ったことが活きたということになるんではないでしょうか。
今、バスケットでも、プロもあり、夢をみる世界は広がっています。
夢におぼれ、一生懸命に頑張ることはとてもいいことだと思いますが、将来を見据えながら頑張ってもらいたいと思います。
その舵取りは、保護者が一番のアドバイザーでしょう。
一生懸命にすることによって、自分の力がみえてきます。
どちらにせよ、大人になり、なんらかの仕事をしていくでしょう。
自分がなりたかったことかどうかは別として、最終的には、プロにならないといけないということになります。
大会にも、種類があり、「この大会で最後」という大会のことです。
最後の大会ですから、要は、集大成ということです。
新チームになってから、一年間のバスケットを勝とうが負けようが、そのチームのスタイルを貫き通すことです。
その貫き通すための練習が、大会前にすべき練習ではないかと思います。
私が、一年間指導していたことを、ずっと見届けてきた保護者やスタッフは、最後に試合で「なぜベアーズが強いのか」を実感されます。
しかも、試合に勝った負けた以上のレベルで…。
しかし、残念ながら、最近は、そういう風に一体となって子供への指導を見守る保護者は減ってきました。(最近書いたように、保護者は忙しいのです)
なので、試合となると、子供のミスを怒る保護者が目立ってきます。
日ごろの練習を見ていたら、どの練習をどのくらいしたのかもわかるので、例えば、一日に漢字の勉強を毎日一時間していて一ヵ月後テストがあり、50点だったらどう思いますか?
もう、怒りようはないですよ。
これが、その子の「実力」なのですから。
じゃ、一日に2時間勉強しますか?
一日の時間は決まっています。
なので、決まった時間の中でするしかないのです。
話は、戻りますが、それじゃ、私が大会前にしていることは…。
「企業秘密」です。
それは、私と子供たちと一緒に、体育館で感じてください。(笑)
*本当は、隠すつもりはないんですが、実は、コラムで文字にしたち、言葉で伝えることができないと思ったからです。一緒に感じてもらいたいということです。
最近、なんとなく保護者のことを書いてる感じになりましたが、「湧き上がる感激!!」について書きます。
私は、じっくりと子供達が身につくまで粘り強く指導しています。
基本的な動作も、単純な動きの繰り返しですが、10回しても1,2回は集中力がないようにみえることもあります。
10回の単純な動作でも、集中力があり、気持ちが全員で表せた時に初めて「湧き上がる感激!!」を覚えます。
この感激は、一年間を通しても、1回あるかどうかです。
でも、この1回のために、子供達を見守り、保護者と一緒にみえたときは、体育館内にどよめきがおこります。
鳥肌が立つくらいに感激しますよ。
でもここ数年、この感激は感じたことがありません。
最後に私が感じたのは、ヨウヘイ達の代が、小学6年のときの夏休みで、合宿に行ったときでした。
3線の練習で、何度も何度もやり直しをし、必死でしていました。
何時間もかけてその時の目標を達したときには、凄かったです。
子供達の集中力、緊張感、全てが研ぎ澄まされていました。
試合で勝った負けたの感激でなく、日ごろの練習の中でこの感激を子供と一緒に体感した家族は、一生の絆となると思います。
このときに体育館にいた保護者は、むちゃくちゃ感激したと思います。
しかし、もう、子供達の「湧き上がるような感激!!」を子供達と指導者と保護者全員で観ることはないかもしれませんね。
今の保護者や家族は忙しすぎます。
このことは、誰のせいでもなく、現在の社会情勢の影響も大きいと思います。
私達家族も、全員が一緒に揃うことは年を重ねる毎に困難になっています。
子供達が一所懸命にバスケットや勉強をしてる間、保護者達は、一生懸命に家族を守るために働いているのですから…。
子供の成長を思って、家族を守りながら、私に子供を預けていることを考えると、私も一生懸命に指導したいと思います。
今のチームは、年内に、「湧き上がる感激!!」を感じるときが必ずくる予感があります。
それは、特別な身体能力はもっていないけど、今の練習にみんな頑張ってついてきてるからです。
是非、保護者のみなさんと一緒にその感激を迎えたいと思います。
私は、今、一回、一回の練習がとても楽しく感じています。(笑)
昨日のコラムの続きになりそうですが…。
以前、保護者間で、ウオーキングが流行ったときもありました。
もう、随分前の話です。
ある保護者から、「私は運動不足です。子供達がバスケットをしてる間、運動場を歩いていいですか?」と言われました。
ここにも、保護者が時間の無いのがうかがえます。
私も、医者からは、子供を指導しながら、体育館を歩くように言われています。(苦笑)
時間の効率を考えれば、それも悪いことではないでしょう。
その保護者は、他の保護者を誘い合い、数名で運動場をウオーキングすることになりました。
中には、読書をする保護者もいます。
練習をずっとみている保護者もいます。
いろんな保護者がいます。
ステージには、保護者が集まり練習をみていますが、時にはおしゃべりに夢中になっているときもあります。
そんな時に、ある保護者は、「ステージにいると、保護者同士の話に参加しないといけないようになり、佐野さんたちの(指導の)話が聞けなくなるので、最近は離れて座っています。」と言われていた保護者もいます。
私は、人それぞれというのが基準で、どれも仕方ないと思っています。
しかし、私の指導の話を聞き、子供達の行動を見て、何を指導しているのか、何を怒られているのか、子供がどう変化していくのかをじっとみている保護者の子は伸びているように思えます。
もちろん、事情で見たくても見れない場合もあるでしょうが、それは子供に伝わります。
いろんなバスケットの練習の場がありますが、子供の姿や指導者の現場の声など目の前でみれる環境は、私は少ないと思っています。
逆に、そのことの出来る環境がベアーズだと思っています。
私は、この環境が一番子供を伸ばすことを思い、今のスタイルを継続しています。
最近、気付いたのですが、(もしかしたら私の思い込みかもしれませんが…)以前は、指導中によく子供を怒っていたと思う保護者が、最近、ほとんどステージから怒らなくなった保護者がいます。おそらく、私たちが指導していることと、子供の実力と成長のギャップがなくなり、子供の成長の目標などがみえてきたんじゃないかな…と思います。つまり、このことは、今怒ってもしかたない、佐野さんに任せよう…とか、これは、帰りの車で子供と直接聞いてみよう…だとか。ただ、一言言えるのは、子供の練習と私の指導の内容を10回くらいみて始めて一回くらい怒れるんじゃないかな…と思います。
普通のバスケットの環境では、なかなか子供がバスケットをしている時間にみることは出来ないと思います。
なので、子供が指導されていることを目の前で見れるのは、ベアーズの最大のメリットだと思います。
ベアーズやトライアンフが活動を始めた頃は、練習は保護者同伴が原則でした。
しかし、徐々に保護者も忙しかろう…ということで、子供を体育館に送ってきたら、後は迎えだけとかもここ数年増えてきてるように思えます。
まぁ、今の時代、仕方ないかもしれません。
私の耳に入ってくることは、
「今日は、仕事で迎えがこれないので、○○さんに迎えは頼んでます。」
「夜勤の仕事に変わったので、すみませんが、車で寝ています。」
「家事をするので、一回家に帰ってきます。」
「仕事しますので、ロビーにいます。」
など、私達指導者に気の毒そうに、理由を告げて体育館にいない場合もありました。
保護者が時間に追われているのがわかります。
また、兄弟などいれば、兄や姉の塾の送り迎えを練習の間でしたり、弟や妹をおばあちゃんの家に預けたり…、とても大変だと思います。
そんなに大変な思いをしてでも、私達に子供を預けていることを考えると、本当に、子供達が立派に育って欲しいと思います。
昨日の話ではありませんが、勉強をすることもバスケットの指導の中に取り入れたいと思っています。
(実際、スポットで勉強会をしたことはありますが…。)
保護者も大変だと思いますが、子供が一生懸命に、がむしゃらにバスケットができるのも、長い人生からすれば、ほんの数年のことです。
この大切な時期、頑張って子供を育てましょう。
余談ですが…。
まさか、私達に子供を預けて、遊びに行ってる保護者はいませんよね〜。
なんちゃって…、ほんの冗談です。(笑)
ベアーズは、一生懸命な保護者が集まっているので、心配はしてません。あしからず…。(笑)
今日も、大雨の中、送迎、ご苦労様でした。
今日は、小学生部の練習がありました。
私は、都合で一時間ほど遅れて体育館に到着しました。
到着したら、練習の切りのいいところでキャプテンが号令をかけて私に全員集合しました。
そして、私はなぜ遅れたのかということを話したついでに、いろんな話をしました。
「例えば、ポロシャツをS寸5枚、M寸10枚、L寸10枚の注文をお客さんからもらったの、間違えてS寸10枚、M寸10枚、L寸5枚を発注して、お客さんからクレームがあった。」という話です。
今日は、小学6年生が多いのですが、中学生が数名、小学5年生以下が数名いました。
まず、「6年生に何をどう間違ってクレームがあったのか?」質問に、6年生以上が的確に答えることが出来ませんでした。
話の内容も、「クレーム」と「発注」の意味を理解していない子もほとんどでした。
正直、このことを理解していない、もしくは、理解してなくてもあとで調べようとしない場合は、将来、就職が選ぶ範囲が狭くなる可能性があるように思えます。
6年生が答えられない中、小学5年生のAちゃんは、的確に答えることができました。
こういう子は、バスケットでもいろんなことを教えても覚えることができます。
バスケットも、レベルが上がれば上がるほど、理解力は必要です。
コーチの話したことを理解し、コート上でパフォーマンスできなくてはいけません。
また、ステージで見学していた保護者は、家に帰って早速「クレーム」と「発注」の意味を子供に調べさせたようです。
こうやって覚えたことは、一生忘れることはありません。
こういう小さな積み重ねの親の力で「賢い子」は育つように思えます。
先ほどの小学5年の子も、保護者が常に気配りをし、自然と賢い子に育っているんじゃないでしょうか。
今日、先日書いた、「海の見える町」のはずの町まで行ってきました。
天草の五橋を渡り、本渡から山の中を横断し終わった所です。
なので、海に見えるところからすれば、内陸だったので、目的地の体育館からは海は見えませんでした。
そこの保護者から、先日のコラムのタイトルをみて、「海は見えんばってんね」と話してたらしいです。(汗汗)
でも、そんなことはどうでもいいんです。
バスケットの指導に行ったわけですからね。
海は、十分、ドライブがてらの途中で見ましたから…。
さて、バスケットの話。
そこの団体は、小学生の時にミニバスケットをしてましたが、中学校にはバスケット部が無く、自分達でバスケットの練習ができないかと、相談を受けました。
話せば長くなるので、結論だけ言えば、私が月に一度を目標にそちらに行き、そちらから月に一度、熊本まで練習に来るという計画です。
とにかく、頑張ってみましょう。
最近、高校のインターハイ、中学の優勝大会…。はたまた、先日の熊本市の一般の大会…。
いろんな大会が始まります。
その大会の組合せがどうなのか、参加チームはとても気になるでしょう。
学生の場合、最後の大会となればなおさらかもしれません。
「一回戦でも勝ちたい。」これが、本心ではないでしょうか。
そして、まだ決まっていない組合せに対し、やきもき…。」
対戦相手が決まれば、その試合の結果を想像して、やきもき…。
さらに、勝ったら、負けたらで、やきもき…。
スポーツマンなら、毅然としたほうがいいかと思ったりします。
気にならないのか?といえば、気になりますが、基本的に集中して練習できる環境ができれば、さほど気にならなくなってくるものです。
運を求めているうちは、そのやきもきした気持ちは抑えられません。
「一生懸命に練習して、一生懸命に試合をする。」
このことだけを集中しましょう。
でも、保護者から伝わるやきもきが、一番、集中力を妨げている原因の場合もあります。
試合をするのは、子供達です。
試合を指揮するのは、指導者です。
そして、その全体をサポートするのが、保護者ではないでしょうか。
保護者は、で〜んとかまえて、動向を見守るくらい大きいほうがいいように思います。
大人ですからね。
内心は、やきもきしても、当たり前かもしれませんが、大人があたふたするのは、子供から見ると信頼をなくしていきますよ。
大きな気持ちで、チームを支えましょう。
保護者あってのチームです。
前のヒートベアーズのレポートを、思い出したことがあったので、少し修正しました。
もう一度読んでみてください。(笑)
今日のベアーズの練習は、実業団バスケット界でトップクラスの「鶴屋」さんにクリニックをしていただきました。
19:30からの体育館使用に時間に対し、時間の無駄の無いよう、30分前に来られ、テーピングなどの準備をされていました。
体育館が使用できると同時に、練習の準備、ストレッチなど速やかにされていました。
練習内容は、とてもすばらしく、子供たちにわかりやすく説明され、次から次へと進められ、2時間という時間を無駄なく過ぎていきます。
ベアーズは、最年長の中学3年生から、小学4年生と、兄弟関係で小学1年生までいたので、指導しにくいところもあったと思いますが、こんなに速やかにコンパクトに指導内容を盛り沢山していただき、私達指導者もとても勉強になりました。
最後にミニゲームでも、指導していただいたことをポイント、ポイントでプレーとしてみせていただき、子供達は、練習していることとゲームでの実感を体で感じてくれたと思います。
おまけで、記念撮影も「パチリ!!」
快く、今回の指導をひきうけていただき、ありがとうございました。
また、保護者の方たちもご協力ありがとうございました。
今日、習ったことを、私達指導者は、子供達にすり込んでいくことを頑張っていきたいと思います。
とても充実した一日でした。
ありがとうございました。