半歩足りなかった伝統-イマケン

  • 2016年01月03日(日)

あけましておめでとうございます。
今年も、ぼちぼち書き込みます。

ところで、年末のウインターカップは男子・明成、女子・岐阜女子の優勝で終わりましたが、HPからの転載ネタがもうひとつありました。
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男子1回戦、香川・尽誠学園vs宮崎・延岡学園の一戦は、69-67で延岡学園が2回戦進出を決めた。尽誠学園の色摩 拓也コーチは「気にはしていなかった」と言うが、この対戦は第42回大会、第43回大会の決勝戦の再現であり、そのときも延岡学園が勝利している。

尽誠学園はまたも延岡学園の壁を超えることができなかった。

色摩コーチがゲームを、チームの1年間とあわせて振り返る。

「してほしくないところで出てしまうミスを1年間止めることができませんでした。簡単なプレイをしてほしいときも簡単なプレイになりませんでしたから。ウチが勝つとしたらミリ単位だと思うんです。だから選手たちにも『40分目で勝負がつく』と言っていました。

実際にそういう展開になりましたので、タイムアウトでも『予定どおり』だと伝えていたのですが……」

尽誠学園にも――もちろん延岡学園にも――勝つチャンスは十分にあった。

しかし尽誠学園は最後2回の攻撃でミスを犯してしまう。ミリ単位の勝利のチャンスを自ら削っていったわけだ。

「『こういう場面でミスが出るよ』と言ってきたなかでのミス……負けるべくして負けました」

尽誠学園の持ち味とも、伝統ともいうべきルーズボールへのダイブは、試合中に何度も見ることができた。

しかし厳しい見方をすれば、これまでの尽誠学園はルーズボールをつなげていた。今日はつながらなかった。色摩コーチもそれを認める。

「そのとおりだと思います。『飛び込むことだけがルーズボールではないよ』と言ってきていたんです。飛び込む選手をフォローして、ボールを受ける次の選手がいなければルーズボールは成り立ちませんから。

ウチみたいに小さくて、能力のないチームはそこができないと勝てません」

延岡学園のビッグマンが疲れてきたとき、もう少しラリーに持ち込みたかったとも、色摩コーチは言う。

負けてしまうと、悔いる場面はひとつや二つではない。そうした些細な場面が重なって、わずか2点だが、とても大きな2点が生まれてしまった。