盆踊り?!-イマケン

  • 2015年07月28日(火)

 7月25日・26日は、大牟田市最大の祭「大蛇山」でした。

 初日のハイライトは「一万人総踊り」5000人以上(一万人には足りないが、目標でしょう)の参加者が「炭坑節」(歌手:三橋美智也)と「大蛇山囃子」(大牟田でしか聞けないが、作曲者は中村八大というビッグネーム。)を踊り歩く。

 「炭坑節」などは、かつて各地の盆踊りでさかんに踊られていたことだろう。私も青少年時代に踊った記憶がある。

 で、今日はニュースで見た現代的な盆踊り。

 横浜市鶴見区の曹洞宗大本山総持寺の夏祭り&盆踊りだ。

 この古臭いお寺の祭りと盆踊りになぜか若者、子供連れがどんどん集まってくる。いわく、「クラブみたいにノレる」と。

 この祭りを動かしているのは、日ごろは厳しい修行に明け暮れている若き禅の修行僧たち。

 「日ごろお世話になっている皆様のご恩にお返しをするのも修行の一部」として、選曲から振り付けまで、お客さんがノレる趣向を凝らしている。でも、曲は「一休さん」、「ひょっこりひょうたん島」など子供でも親しみやすい。振り付けも誰もができそうなシンプルなもの。

 あとはセリフや動きでお客をグイグイ引き込んでいく。お客もその気で来ているので、ノリノリ。

 リーダー僧も「これは夏フェスではありません。」と言いながら、十分意識しとるやろ。ちゃーんと「アンコール」も用意しとるし。

 途中で合掌、黙祷があるのはさすがお寺さん。

 ところで、我が家も曹洞宗だが、大本山は永平寺であって、総持寺ではない。これはなぜか、今回調べてみた。

 曹洞宗の開祖道元の後2、3代した後に守旧派と改革派に分かれ、守旧派は永平寺、改革派は総持寺になったが、開祖を大切にして今も続いているのだそうで、総本山(永平寺派か総持寺派か)を聞かないとわからないのだ。ううん、わかりにくい。

 でも、この、時流にあわせたイベントのやり方は、さすが改革派らしい。ちなみに、石原裕次郎は総持寺に埋葬されていて、命日には石原軍団が集合するそうで。時流に敏感。

 実は、小生今まで永平寺も総持寺も一緒と思っていたので、石原軍団と我が家は同じ宗派と思っており、ちょっとがっかり。

 ま、それはそれとして、確か人間国宝の人か誰かが言っていたが、「伝統を守る」というのは、「伝統の上に現在の工夫を加えていく」ことだと。伝統に継ぎ足していかなければ進歩がない。ので、盆踊りもクラブ風になってもいいのではないだろうか。昔、「念仏踊り」なんてえのもはやったしね。

 そういえば、わが少年時代、盆踊りに「炭坑節」と一緒に「オクラホマミキサ」や「マイムマイム」のフォークダンスも流れていたなあ。懐かしい。(遠い目!)
(これらの曲はどのへんの世代までわかるのでしょうか?)